リーマンショックでリストラされて介護業界に流れ着いた私のケース
SONY DSC

中高年がハローワークに出向くと「紹介できるのは介護職かドライバー」と言われ絶望した経験がありますよね?

介護業界に流れ着いてくる人の中には、私のようにリストラされ不本意ながらも介護のお仕事に就く方もいらっしゃいます。

私自身、当時から志があったのかと言われると辛いところ。

今回は番外編で、何故私が介護業界に流れ着いたのか?語っていきましょう。

目次

介護業界へはキャリアコンサルタントの助言で転職した

私が介護業界に転職したキッカケは、勤めていた工場からリストラ勧告を受けたことが始まり。

忘れもしない2010年の正月明け、リーマンショックの影響をモロに受けた工場は臨時休業に入り、主に40代以上を対象とした希望退職者の募集を開始。

希望退職とは聞こえがいいですが、実質上クビってことです。

多少上乗せした退職金と、アウトプレースメントつまり転職活動のためのプロを付ける条件で私は応じるしかありませんでした。

リーマンショックの影響で、求人自体が皆無だったので、リストラのプレミアム特典として付けてくれたアウトプレースメントもまったく役には立ちません。

絶望の中なんとか自力で転職先を探さなければと、リストラ組でチームを結成、一丸となり転職先を探した経験が今の仕事に大いに役に立つとは、この時は想像もできません。

今でいうワンチームです。

そんな中、どうにか希望の総務職での内定を6つほど勝ち取りましたが、リストラされた影響なのか全くヤル気が起こりません。

またリストラされたらとうしよう?とか、どうせまた裏切られるんなら自分で商売始めようかな?と訳の分からないことを考え始める始末。

そんな究極の心理状態の中出会ったのが、私の恩師となるとキャリアコンサルタントさん。

本来、キャリアコンサルタントに愚痴るとロクな結果にならないのに、彼には軽く200件以上は応募したこと、内定を勝ち取ったが転職する気力がないこと、もうどうしていいのか分からない不安を話してしまいました。

そういうやりとりを続けていく中で、彼の口から「ひょっとしてこの業界なら合うと思う」と紹介されたのが、今勤めている有料老人ホームの介護職でした。

未経験で介護業界に転職するにあたり心配した人間関係

介護業界に転職するにあたり心配だったことは山ほどありますが、真っ先に心配したのはやはり人間関係。

その当時は周りに介護職の友人はいませんでしたが、どこからかで聞いた

  • 人間関係が最悪の職場
  • 3Kの代表格
  • 離職率高め

が頭の中をグルグル回っていましたね。

しかも追い打ちをかけるように、妻から「女性中心の職場はマジ最悪だから辞めといた方がいい」ってアドバイスを毎晩のように聞かされ、今は亡き母親からも「あそこの施設は人を人とも思っていない」と説得され、私の心は相当揺らぎます。

(今考えれば、家の母親はそんな情報どこから仕入れてきたのか謎ですが…)

実はそのころ、時を同じくして古巣の製造業から内定を貰えていました。

ただし、総務職ではなく購買職としてだったため、危険を冒して未知の介護業界に挑むべきか、総務職を諦めて古巣に戻るべきか、迷いに迷い、どうすることも出来なくなった私は、再びキャリアコンサルタントの元を訪れ、何故私が介護業界なのか?率直な意見をぶつけます。

「あなたは正義感が強く、人から依頼されたことは完璧に仕上げないと気が済まない人だ。また、部下や新入社員たちを多く育ててきた経験は介護の世界で役に立つ、介護業界は誕生して間もない業界だからあなたの力で盛り上げていってほしい」と。

その時彼から言われた言葉は今でも忘れていません。

コンサルタントに介護は天職になると言われ転職を決意

私の場合、恩師であるキャリアコンサルタントから「あなたの性格なら介護業界は天職となる」と勧めてもらったのがキッカケ。

ですから、自分で探し当てたのではなく、キャリアコンサルタントのアドバイスに素直に従っただけってのが本当のところ。

医療業界は多少なりとも転職先として視野に入れ活動していたものの、介護業界は眼中にも入っていません。

なんだか底辺チックな業界に行くみたいで、誰かに知られたら嫌だなとおかしな心配ばかり。

当時の私は、たぶん、伝聞で聞いたうわさをそのままそっくり信じて、介護職の人たちを下に見ていたんでしょうね。

もうひとつここで白状しておきたいのは、リーマンショックの余波が収まったら、もっといい求人が出てくるハズと予想。

万が一どちらの面接も受かってしまったら、足掛けで勤めて並行して転職活動をしようとバカなことを考えていました。

結果的に両方ともから内定をもらうことができ、「1週間待って欲しい」と先方に伝え、家族と小旅行にでかけ、旅行うわの空でどっちに行くべきか悩みまくりましたね。

ご入居者様を本当の親と思って接していくとアピール

介護について何の知識もない私は、何をアピールしたらいいのかまったく分かりません。

キャリアコンサルタントから「私から先方の採用担当者にちゃんと推薦しておく」と言われたものの、どんな質問をされるのか?介護用語や法律について学んでおくべきなのか?分からず、近くの書店で買ってきた介護業界入門を読みながら悩みました。

私が受けた選考は全部で3回。

1次面接で当時の上長と、2次面接で性格診断と常識検査、上長との2回目の面接、3次面接で当時の専務と施設長の面接でした。

私はまず1次面接で「介護についての知識はないものの、専門書を買ってきて今必死に読んでいる」ってアピール。

古典的なやり方ですが、相手が年上の面接官である場合これは効きます。

2回目の面接時、私は相当緊張していたそうで、何をアピールしたのかハッキリ覚えていません。

まぁ、この面接はダメだろうと、もうひとつ内定をもらっている方に俺は行くんだなと思っていると、「最終面接に来て欲しい」との知らせ。

3次面接、そこで私はキャリアコンサルタントから言われた正義感が強く、何事もやってのけないと気が済まない自分の性格と、「これまで従業員を家族や兄弟と思って接してきた。これからはご入居者様を自分の親と思い接していきたい」とアピール。

普段から緊張しーの私は、120%言いたいことが言えてある意味満足。

これが最後だから、これで運命が決まるんだと望んだ3次面接の結果は、4月からすぐにでも来てくださいでした。

リーマンショックでリストラされ介護業界に転職した私

管理人
最後に要点をまとめておきます。
  • リスト1
  • リスト2
  • リスト3
  • リスト4
  • リスト5

2次面接時は完全に記憶が飛んでいて何をアピールしたのか全く覚えていないのですが、後日談で当時上長だった副支配人から聞いた言葉。

私は介護業界を盛り上げていきたいとか、発展させていきたい、介護業界を知らない人たちに実情を伝えていきたいと熱烈にアピールしていたそうな。

宣教師かよ俺は!!

自分にとっては恥ずかしい思い出ではありますが、この熱意が買われたのはいうまでもありませんね。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします