誰かの役に立ちたくて!水商売から足を洗って介護職になった女性の話

いろんな職業や業界人が介護職になろうと強い意志を持って面接にやってきます。

私と同じように製造業・有名メーカー出身者、他にも警察官、消防士、自衛官などの元公務員、若い時はやんちゃしてた活きのいい人たち、元ニート、元引きこもり…彼ら彼女らがどんな人生を送ってきたのか聞けるだけでも楽しいものです。

その中でも、あずみさんは水商売をやっていたって異色の20代。

目次

水商売から事務職に転向して介護職になったキッカケ

はじめまして。

介護施設で事務員をしていた、27歳の独身女あずみです。

事務から介護の現場に転職して早1年、現在はデイケアで介護職として充実した日々を過ごしています。

そりゃまあ、時々辛いこともありますが…今は資格取得に向けて勉強も頑張っています!

高校を卒業後は22歳ごろまで主に水商売で生計を立てていましたが、お酒を飲むのも営業するのも夜中に働くのもだんだんとしんどくなり、派遣で一般企業の事務に転職してみましたが、事務職は私が想像していた以上に単純作業…いや、はっきり言って私にとっては暇でした。

デスクに座って8時間がただ過ぎるのを待つだけの毎日で、ついに精神がやられてしまいました。

その時にふと思ったのが「せっかく仕事をするなら誰かの役に立ちたい」ということです。

たまたま採用されたのが施設事務だったって結果論ですが、それまでの派遣の事務とは異なり、入居者や家族からのご意見や感謝の言葉がダイレクトに届くのでやりがいをとても感じていました。

また、それまで知ろうともしなかった高齢者や障害者介護の現状を見て、私は現場の介護職員に高い専門性を感じました。

事務はパソコンや電話が使えれば誰だってできるけど、介護職には技術や知識、人間性が重要で、医者や看護師と同じ「専門職」。

介護職には介助や接遇だけでなく、様々な職種と密な連携が必要で、世間で言われている「誰でもできる仕事」とは大違いですよね?

日々、現場で介護職員たちが奮闘している様子を見ているうちに漠然と「私もいつか介護やろうかな」と考えるようになっていました。

とは言え施設事務の仕事も楽しかったですし、すぐに転職する理由も根性もなく月日は流れていました。

そんなある日、私に本社への転属要請がありました。

本社に転属することは、入居者や家族と関わることがなくなることを意味していました。

それまでは現場を間近で見ながら働いてきていたので、施設を離れて本当にただの会社員になることを考えるとまた精神を壊しかねないと判断し、施設事務を退職。

そして、これを機に漠然と思っていた介護職への転職を決めました。

介護現場の人間関係は水商売の時より気をつかう心配

転職前は不安よりも期待の方が大きかったのですが、施設に勤務しいていたとは言え、実際に入居者の体に触れることがなかった私ですから、「人の身体に触れるって怖い!」と思っていました。

特に高齢者の皮膚は簡単に破けるよ、なんて聞いていたので最初は本当にドキドキ。

それから排泄に関する不安も大きかったですね。

介護職は一般的なイメージ通り、決して綺麗な仕事ではありません。

実際に排泄物を目にした時、臭いを感じた時、自分はどんな気持ちになるんだろう?嫌な顔しないかな?など始める前から余計な心配ばかりしていた記憶があります。

また、事務員時代から感じていたことですが、正直、介護職の人間関係は気を使う部分が多いです。

自分が勤務する施設に怖い職員がいたらどうしよう?とか、きちんと業務を教えてもらえるのだろうか?など、仕事に関する不安よりも人間関係への不安が大きかったですね。

特に私は20代ですから、現場では若い方になります。

ベテラン職員からいじめられやしないかとヒヤヒヤ。

また、私は昔からの持病で腰痛持ちなので腰痛の悪化も懸念しました。

実際かなり悪化していますが、腰痛で手術した介護職員も知っているので、もしかしたら自分には物理的に介護はできないかもしれない不安な気持ちもありました。

転職時は無資格未経験だったので、給料面で確実に下がることは分かっていて生活への心配もありました。

そこは資格取得や今後の制度の改正に期待しているところです。

介護職に転職するにあたり私は派遣会社をフル活用した

私が介護職に転職するにあたり利用したのは、派遣会社への登録。

資格取得を考慮して時間に融通が効くことと、可能な限り高時給で働くのには派遣が最善の手段だと考えたからです。

実際に介護の現場は常時人手不足で、3つほど派遣会社に登録したらすぐにいくつかの紹介を頂けました。

正直、転職に関してはあまり努力しませんでした…というのも、私は事務をやっていた施設以外の介護施設を見たことがないので、どんな施設で働けば良いのか全く想像ができませんでした。

極力家から近いこと、夜勤はできないこと以外特に条件はなく、派遣会社の営業さんに丸投げして今の施設に巡り会いました。

今はまだ転職は考えていませんが、いずれは派遣の契約も終わりますし、介護福祉士を取ったら他の施設も見てみたいなと思っているので、その際は転職エージェントも利用してみようかな。

個人的な見解ですが、初めて介護職に転職する方に派遣はおすすめですよ?

いくら施設見学をしたとしても、実際に勤務してみないと現場のことや人間関係の不安は解消されません。

派遣なら一定期間の契約になるので、「合わないかも」と思ったら、別の施設を探してもらうこともできます。

(一概には言えませんが、私の場合最初の更新は1ヶ月でした。)

また、まめな営業さんだと勤務状況や困りごとはないか、逐一連絡を入れてくれるので、職場の人には話せない悩みも相談できるので心強いと思います。

私は最初に紹介してもらった施設でそのまま働き続けていますが、何度か心が折れかけて辞めようと思ったときに、派遣の強みである「最悪ここを辞めても次もすぐ見つかるだろう。」と言う気概で乗り越えてこられました。

介護未経でも常識を持って明るさをアピールすればいい

アピールと言えるかわかりませんが、施設の事務員だった点について採用担当の方が興味を持ってくれたのには驚きました。

面談の際に、多くの介護未経験者は利用者との関わり方がわからず戸惑うことが多く、教育面でも苦労すると言う話をされました。

事務員のときは、レクリエーションの企画・実施をしていたこと、入居者と話したり車椅子のお手伝いをしていたことを話すと好意的に捉えてくれたようで、すぐに採用してもらえました。

私の場合は、派遣なので不採用になることはほとんどありませんが、まれにあまりに常識から逸脱している人が面談にくると「バッサリ不採用にするよ」と後に聞きました。

無資格未経験で、親族の介護等もしたことがない方ははっきり言って介護職員としてのアピールポイントはありませんが、施設が求めているのは「常識的で、真面目で、そこそこ明るく、適応能力の高い」人間ではないでしょうか?

どんな施設でもいきなり未経験の人間にプロフェッショナルな仕事は求めていませんし、人が相手の仕事だからこそ無責任な人は遠慮したいところ。

「介護の知識や経験がないからアピールすることがない」方はぜひ自信を持って「シフトは守ります!体は強い方です!」とアピールしてください。

シフトに穴を開けない元気な人は、どんな施設でも重宝されますよ!

また、どんな施設が合っているか分からないって方は派遣会社や転職エージェントを活用してみてください。

会社によって紹介できる施設の形態が違ってくることも大いにありますので、参考になると思いますよ。

水商売から介護職になった女は誰かの役に立ちたかった

管理人
最後に要点をまとめておきます。
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