思ったよりも楽しかった!小遣い欲しさに介護職になった専業主婦の話

誰だって楽していいお給料をもらいたいものですよね?

職場で出世して昇給してどんどん給料が上がっていけば問題ないのですが、今の世の中、年功序列制度が崩壊してるので、そう上手くはいきません。

だからこそ、人が流動し転職市場が活発化するのですが、この動きは今後ますます増えていきそうです。

目次

主婦の私が介護職になったのは小遣いが欲しかったから

57歳女性、有料老人ホームで介護福祉士として働いています。

私が介護職デビューしたのは40代後半ですから、遅咲きって呼ばれる人なんでしょうね。

結婚してからずっと、子育てしながら夫の仕事である自営業を手伝っていましたが、子育てを終えて40代を過ぎた頃、急に外で働きたくなりました。

何でだろう?

ちょうど長男が夫の仕事を継ぐって話が持ち上がってたので、私はお払い箱って勝手に思っちゃったのかな?

周りのお母さん達がパートに出て、多少なりともお小遣いを得ていたのが悔しかったのかなぁ。

それとも、来る日も来る日も続くルーティンワークや、夫の取引先とのやり取りがちょっと飽きてしまったのかもしれません。

とにかく理由はもう忘れてしまいましたが、駅に置いてあるフリーペーパーや新聞の折り込みチラシを見ては、求人に応募。

でもです。

私って結婚してからこの方ずっと夫の仕事を手伝って来たので、スーパーやコンビニのレジ打ちはおろか、事務作業もできません。

書類応募しては断られ、派遣なら登録できるかも?って聞いて登録会に行っても「経験がないんじゃ話にならない」と門前払い。

「はぁ~世間って冷たいんだ」ってひとり不貞腐れていたら、介護なら仕事があるかもしれないと近所に住む友人が教えてくれました。

持つべきものは友達ですよね?

そういえば、フリーペーパーや折り込みチラシには介護のお仕事がたくさん載っていましたが、資格がないと就けないと思っていたので全部スルー。

ハローワークに行くと年齢的に厳しいと言われ、資格でもあればいいににと考えるようになっていました。

その後、ヘルパー2級なら年齢に関係なく取れると聞き、大急ぎで資格を取って経験がなくてもいい施設もあると風のウワサで聞きました。

ホントかよ?って思ったのを今でも覚えています。

介護職は40代の私が未経験で務まるものなのか心配

実は介護の世界ってどこか遠いというか、私には関係ない世界だと思ってましたので、特に心配事はありませんでした。

あるとすれば、そんなにオイシイ話あるの?ってことぐらい。

近所のスーパーやコンビニで散々断られまくってきた私です。

どこに行っても、経験がないとダメ、資格がないとダメ、子育てして夫の仕事を20年間手伝って来たのに、ダメダメ言われると自信失ってしまいますよね?

騙されてるんじゃないの?とまで疑ってみる私は、自営業という厳しい世界でどこか、人を信じられなくなっていたのかもしれません。

他に心配事があるとしたら、年齢のことが多少心配だったかな。

40代で初めてのパートって、いかにもバカにされそうですよね?

まだ見ぬ職場を思い描きながら、同期になるのは10代20代の若い子達なんだろうな、こんなオバちゃんがいきなり現れたら、イジメられないだろうか?人間関係を構築できるだろうか?無駄に不安は募りました。

でも、その不安が解消できたのは、ハローワークの窓口職員さんのお陰。

こういう業界って人手不足だから、40代50代の新人もたくさんいるのよって教えてもらい、ある意味カルチャーショックです。

「新人って許されるのは20代までじゃないの?」って私の先入観を見事なまでに壊してくださり、ありがとうございました。

再びハローワーク。

資格を取るなら、職業訓練校が利用できるが雇用保険に入っていない自営業者は対象外ってことで、一気に現実に引き戻される私。

私がしょぼーんって顔したら、「ここだけの話ですよ」と転職エージェントを教えてもらえました。

ずっと夫の仕事を手伝ってきた私は、転職のことには無頓着、ハローワークぐらいは聞いたことがありましたが、エージェントって外人?って思ったぐらい。

もう私の頭はパニックです。

介護のお仕事は最終的にハローワーク経由で見つけた

私の転職活動は、窓口の女性に教えてもらった転職エージェントと接触するところから始まりました。

彼女からは、その転職エージェントさんは、インターネット上の登録フォームに経歴を登録してOKだったら連絡が来る、こりゃダメだって人なら連絡が来ないって聞いていました。

私の今までの経緯から推測すると、最初からダメじゃん…。

泣きそうな顔してたら、「介護のお仕事は人手不足だから、経験がなくても資格がなくても登録できます」って背中を押してくれて、見よう見まねで初めてのインターネット登録。

その後、ドキドキしながら連絡を待ちますが一向に連絡が来ない、1日経っても、3日経っても、1週間たっても連絡が来ないんです。

ああ、やっぱダメだったかぁって諦めかけてたその頃、「ひょっとして迷惑メールに入ってるんじゃないですか?」と窓口の女性。

言われた通り、迷惑メールの場所をみると確かにありました。

登録してから1日目で返信が来てて、しかも見知らぬ番号からの着信履歴が、それも何件も入ってるじゃないですか?

私、知らない電話番号は全部、セールスかオレオレ詐欺の電話だと思って完全にスルーしてました。

私ってば何てことをしてしまったんだ!社会人として最低だーと自己嫌悪に陥りつつも、折り返しの電話で担当者さんに平謝りです。

そんな軽いハプニングはあったものの、担当の女性は嫌な顔ひとつせず、私の経験や希望を聞いてくれる。

これで一安心ねと勝手に思ってたんですが、彼女の口から「今はご希望に添える求人はないですねぇ」のひとこと。

えええ???

私がお仕事探ししていたのは秋も深まる11月だったので、この時期は求人があまりないとのこと。

「年が明けたら求人が動き出すので、良かったらそれまで待ってみませんか?」とアドバイスを貰いましたが、時すでに遅し。

転職エージェントから心が完全に離れてしまっていました。

介護のお仕事は毎日が勉強で仲間と過ごす時間が楽しい

再びハローワークに戻り、今度は私の力で見つけてやるんだ!と、求人検索。

近所のハローワークの職員さん達とも顔なじみになって、「毎日頑張ってますね」と言われるほど頑張る私は未経験でもOKなグループホームを発見。

その間にも自費でヘルパー2級を取り履歴書を送ったところ、あっさり採用されてしまいます。

グループホームは、認知症の方たちと一緒に生活しながらお世話をするところ。

認知症については資格を取るときに講義で学びましたが、わたしがうまく対応できるか自信ありません。

グループホームは生活のリズムもゆっくりと過ぎていて、入居者の皆さんとの生活はもちろんのこと、ゆっくり介護を学べたので思ってた以上に楽でしたね。

自立している方から車椅子を利用されている方まで様々なレベルの方がいらっしゃいましたが、仕事を先輩に教わりながら、認知症の勉強をする日々。

年収は220万円くらいで金額的には少ないと感じますが、当時は仕事に就けたことがうれしくて金額の事は考えてません。

会社で忘年会や新年会、社員旅行が行われて楽しく過ごせた半面、就職した当初は慣れない夜勤で疲れ、休日は家で休むことが多く、欲しいと思っていたお金も使う機会がありませんでした。

夜勤に慣れてからは、自分で稼いだお金で買い物を楽しむことができ、仕事仲間と食事に行くことも増えました。

多分ですが、私はこれがやりたかったんだろうな、自分だけのお金を使うことは、自営業を手伝っていて家族に遠慮していたころには考えられない事でした。

そのうち介護という仕事が楽しくなり、次の資格の介護福祉士の取得を考えるようになりました。

最初は排泄の介助は私には無理かもしれないと思いましたが、入居者の方の人生や家族のことを考えるともっと頑張らなければと感じています。

小遣い欲しさに介護職になった専業主婦の話まとめ

管理人
最後に要点をまとめておきます。
  • リスト1
  • リスト2
  • リスト3
  • リスト4
  • リスト5

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします